入学が許可されても、卒業までに取らなければならない科目の一覧が送られてくるだけ。カリキュラムを作るのもチャイムを鳴らすのもすべて自分です。
学習の流れ
学習の大まかな流れは、次のようになります。(テキスト履修の例)- 指定テキストを購入し通読
- リポートを作成
- リポートの提出、科目最終試験(試験会場で受ける筆記試験)の申込
- 科目最終試験を受験(リポートが不合格でも、科目最終試験は受けることができます。)
- リポートと科目最終試験が合格であれば単位認定予定
まずはカリキュラムを作る
通信制の大学はカリキュラムも自分で組まなければなりません。学習の進め方が書かれた冊子(学習のしおり)やスクーリングの実施期間が書かれた書類は入学許可後に送付されてきます。割と分厚いそれらを読みながら、学習計画(カリキュラム)を作るのが通信大学生活の最初のステップ。
履修しなければならない科目を確認。
下記の科目リストは、過程本科(数学免許過程)3年に編入した場合の履修科目の例です。既卒大学で取得した単位の振り替えが利くものもあり、ここでは若干科目数は少なめになっているはずです。
- 日本国憲法
- 英語コミュニケーション
- 学校教育職入門
- 学校教育課程論
- 道徳教育の研究
- 特別活動研究
- 生徒指導・進路指導の研究
- 教育相談の研究
- 総合演習
- 教科教育法数学1
- 教育実習1
- 教育実習2
- 教育実習研究
- 教育原論1
- 教育心理学1
- 教育社会学1
- 教育方法学1
- 代数学概論
- 代数学演習
- 幾何学概論
- 幾何学演習
- 解析学概論
- 解析学演習
- 確率論
- 確率論演習
- プログラミング1
- 人権(同和)教育
- 介護等体験
- 介護等体験研究
卒業目標を目安に、学習のペースを把握する。
上の例では履修しなければならない科目が29科目あるので、過程本科の最低在学期間である2年で終了するには月1~2科目のペースで進めなければなりません。予定をメモ書きして、進捗が分かるようにしておくといいと思います。
(履修予定のメモ書き例)
2年以上かかる通信教育課程の履修状況を把握するために、エクセルで進行表を作成しました。
よかったら使ってください。
テキスト履修はカリキュラムのどこにでも配置できる。
履修形態は科目ごとに異なりますが、多くはテキストを読んで指定の設題に関するリポートを提出する「テキスト履修(T履修)」です。リポートを提出する期間が毎月1~10日と決まっていいるだけで、カリキュラムを組む上ではいつ学習しても構いません。スクーリングと実習は入学時に実施時期を決めてしまう!
気を付けなければならないのは、開講期間が決まっているスクーリング科目と実習科目です。これらについては、最初に実施時期を決めておきましょう(機会を逃すと次は半年から1年ほど先になってしまう)。スクーリング開講期間は、スクーリングのしおりに掲載されています。スクーリング前までに履修しておかなければならない講座もあるので注意が必要です。
実習科目には「教育実習」と「介護等体験」があります。
介護等体験の実施時期は、大学に申請後、教育委員会が決定します。一度決まってしまうと予定を動かすことはできません。教育実習の時期も考慮して申請する必要があります。
教育実習の実施時期は、学校によって異なります。介護等体験と重複することもあるため注意が必要です。実施時期が重なってしまった場合は、教育実習校にお願いすれば時期をずらしてもらえることもあるようですが、もちろん他の実習生とは違う期間に一人で実習することになります。
各実習とも、実習前に修了していなければならない科目もあるので注意してください。詳細は学習のしおりを参照ください。
単位認定について
試験は毎月実施されていますが、例えば3月に卒業したい場合、3月に試験を受験して合格してもその月に卒業することはできません。単位認定までに時間がかかるからです。3月に卒業・修了・退学予定の場合は
「前年の11月申し込みの11月下旬に実施される12月分試験」、
9月に卒業・修了・退学予定の場合は
「5月申し込みの5月下旬に実施される6月分試験」
の科目最終試験までに受験し、合格した科目が単位認定の対象となります。
つまり3月に卒業したければ、前年11月の試験が期限。リポート提出はおおよそその1ヵ月前の10月に提出しなければなりません。
目次へ >>>