リポートをマイクロソフトのWordで作成する場合は既定のフォーマットがあり、佛教大学のホームページからダウンロードできます。
また、ほとんどのリポートはWeb上から提出することが可能です。
リポートの文字数が伸びない人のために
体系的なリポートの書き方については、こんなコラムよりも、もっと丁寧にわかりやすくまとめられた本やサイトがたくさんあると思うのでそちらに譲ることにして...。ここでは文字数が稼げないと悩む人に向けて、論述形式のリポートの書き方について少しだけメモを残しておきたいと思います。
論理的でかつ厚みのある構成展開のために、少しでも役に立てれば幸いです。
教科書をまとめてもなんとかなるが…
さて、佛教大学のリポートは、各教科が指定する設題のテーマに沿って3,200字程度で作成します。しかし、理系出身の私にとって文字数を指定された論述形式のリポートは、科学実験のそれとは随分勝手が違い、それゆえに難しく感じていました。最初のうちは、設題のテーマに沿ってテキストの内容を要約し、まとめることを試みています。
- 序論:設題に関する定義の確認と論述内容の要約。
- 本論:テキスト内容から理解したこと。
- 結論:まとめ。
これでも指定の文字数には達しますが、テキストの要約だけではボリュームが出ず、苦労していました。リポートの後に受ける科目最終試験も論述形式であり、時間制限がある上、完全に持ち込み不可なので教科書の内容をまとめることで解答用紙を埋めるのは困難です。
本論を厚くするためにはどうすればよいのか。
そのためには、主題に対する自分の考えを述べることが重要なようです。
設題への解答に、自分の意見を盛り込むこと!
科学論文では何かを主張するときにはそれを証明する証拠を並べる必要がありますが、大学のリポートぐらいであればそれほど神経質になる必要はなく、主観的過ぎるリポートにならない限り、思ったことを書いていいようです。「テキストの内容」と「自分の意見」の両方を盛り込む
リポートを作成する際には、言及すべき内容があります。そしてその内容に対して自分はどう思うのか、自身の考えを展開することでより厚い論述にすることができるわけです。評価についても、議論する主題によって高い位置づけを得られることがありました。
したがって、リポートの内容には、大きく2つの性質があると考えています。
- テキスト内容の正確な理解
- 自身の考えの主張
それぞれのバランスを意識する
テキストの内容の言及がなければ理解不足の評価になります。一方で、自身の考えの主張がなければ、ただのテキストのまとめになってしまいボリュームもでません。また、主張ばかりが強くても主観的なリポートになってしまいます。
これらのバランスを意識するようにします。
大きな項目立てを用意して本論を組み立てる。
テキスト内容の正確な理解を示すためには、まず言葉の定義を明確に示すことが重要です。特に設題にある言葉については、序論の中でその定義を書くようにしました。言葉の正確な定義と言及すべき内容は覚えておく
本論を展開する際には、その骨組みあるいは大きなパーツをイメージしておくと書きやすくなります。設題テーマをにらんで、これと、これと、これについては言及しておきたいと思う項目を準備しておき、それらに対して教科書の内容をまとめ、自分の考えを織り込んでいきます。自分の主張を織り込むことでボリュームが増し、文字数の調整が可能になりました。結論では設題のテーマについて再度まとめなおすようにしています。
リポートや論述試験では情報量も重要!
重要なのは、言及すべき内容を自分の中に取りためておくこと。論述形式のリポートや試験では、情報量がある程度必要です。教科書を読む際も、リポートの設題に関する部分だけでなく、全体を見通しておくと様々な方向から論述できるため、リポートのボリューム調整や科目最終試験の設題への対応力が向上するように感じます。
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